■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50 新着レスの表示

今年もライギョ釣ってみますか!A

639 名前: 名無しさん 投稿日:2016/11/23 21:51 ID:7subDEHg0
雷魚おじさん

小学校4年生の夏休みのことで、今でもよく覚えてる。
沼と古墳の堀をつないでる細い用水路があって、そこの沼で一人で雷魚釣りをしてたんだ。
3時頃から始めたんだけど、いつになくたくさんフロッグで釣れるので面白くてやめられなくなった。
だんだんあたりが薄暗くなってきて、日の長い時期なので7時近かったと思う。
そろそろ帰らないと怒られるな、もう一匹だけ雷魚釣ったらやめようと思っていたら、
ガサガサと藪を漕ぎ分ける音がして、沼の丈の高い草の中を何かが近づいてくる音がする。
人が通るような道はないので動物かと思ってちょっと身がまえたが、
出てきたのは自分の父親より少し年上くらいのおじさんだった。
おじさんは日焼けした土方っていうかジミーちゃんに似た姿でタンクトップを着て、
顔は大人なんだけど小学生の自分と同じくらいの背丈で、頭に迷彩の鉢巻きのようなものを巻いている。
それがバンダナだというものだとは後でわかった。
はじめは怖いという感じはぜんぜんしなかった。
おじさんはにこにこ微笑んでいてとても優しそうにみえたから。
おじさんは体についた草の葉を払いながら「ぼうや釣れるかい?」と聞いてきたので、
「はい、釣れます」と返事をすると「ちょっとお魚見せてくれるかい」と言いながら歩み寄って先ほど釣り上げた雷魚を見て、
「ほーう大物だねぇ。この雷魚もらってもいいかな」
そしてこちらの返事も待たずに先ほど釣り上げた雷魚の顎の膜の部分を二本指ではさんでつまみ上げ、
「いただくよ」と両手で抱えて頭から囓り始めた。バリバリという骨の砕ける音が聞こえてくる。
おじさんは「いいな、いいな、生臭いな」と歌うようにつぶやいて頭のなくなった雷魚を草の上に捨てた。
自分が呆然と見ていると「殺生だよ、殺生はいいな、いいな」と言いながら、
沼の前にしゃがみ込んで、今度は両手をつっこんで2匹の雷魚を捕まえ、
こちらに背を向けるようにして、交互に頭を囓りだした。
やっぱりバリバリゴリゴリと音をたてて頭だけ食べている。生臭い臭いが強くした。
魚を捨てると立ち上がってこちらを振り向いた。
にこにこした顔はそのままだが、額と両側の頬に雷魚の頭が生えていた。
雷魚はまだ生きているようでぱくぱく口を開けてる。
「ああーっ」と声を上げてしまった。ここから逃げなくちゃいけないと思ったが、体が動かない。
おじさんはヘビのようなくねくねした動きですぐに自分の側まで来て、「ぼうやももらっていいかな」と言って股間に手をかけてきた。
思わず身をすくめると、同時におじさんのほうも弾かれたように跳び離れた。
そしてこちらを見て不審そうに首を傾げ「・・・ぼうや、神徳があるねえ、どこかにお参りにいったかい?」
そう言うおじさんの顔から目を離せない。
すると急におじさんの顔が黒くなり、吠えるような大声で「どっかにお参りにいったかと聞いてるんだ」と叫んだ。
気おされて「・・・この間、高井教会の祭りで男神輿を担ぎました」と、なんとか答えると、
おじさんは元のにこにこ顔に戻って「そうか男神輿ねぇ、ふーん残念だなあ、じゃ20年後にまた来るよ」
ゴーッと強い風が顔に当たって、目をつぶってもう一度開けるとおじさんの姿はなくなっていた。
体が動くようになったので釣り道具をぜんぶ捨てて家に逃げ帰った。
家族にこの話をしたけど、何を馬鹿なことをという反応だった。
母親が変質者かもしれないと少し心配そうにしたくらい。
翌日中学生の兄といっしょに昼前に沼にいってみたら、釣り竿なんかは草の上に投げ捨てられたままになっていた。
ただ沼縁に近づくとひどい臭いがして、あたりの水面に油と魚の鱗が浮いていた。
その後はその古墳の近くの沼には近づいていないし、特に奇妙な出来事も起きていない。
ただもうすぐあれから20年になるんだ


続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前 : E-mail(省略可) :
■スレッドURL
http://shizu.0000.jp/read.php/fishing/1191434110/